2014年12月16日火曜日

自分の根っこ

あの頃の僕たちはカラカラに乾いたスポンジのようなもので、

良いとか、悪いとか、

好きとか嫌いとかを考える前に、

目にするものすべてをとにかく吸収していった。

悩んでいる暇はなかった。


あの頃、僕は、ただ、びっくりするほど一生懸命だった。

自分という苗を育てるために、

毎日水をやり、必死で肥料を探して与え、

いつか花が咲くことをけなげに信じていた。


あれほど真剣になれたということ、

そのことが、僕をささえるひとつの大きな自信になっている。



久しぶりに、心に染みるエッセイを読みました。

大人になり、こういう気持ち。

どこかに置き忘れて来てしまったような感じでした。




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