2013年10月11日金曜日

宮沢賢治

今朝、雨が上がり自宅の周りは一面霧で真っ白でした。


真っ白で最近思い出すことは、

宮沢賢治の『永訣の朝』。

学生の頃、国語の時間に習ったかなあ、という程度の記憶でしたが、

時はめぐり、今、高3の娘が授業で読み解いています。


今日にも命が尽きそうな妹から、

真っ白い雨雪を取ってきて欲しいと頼まれる賢治。

二人が仲良く使った揃いの茶碗に、

あたり一面真っ白に雪が降り積もる外へ飛び出し、

空から降る雨雪を集める様子は、

詩を読んでいると、情景がはっきりと浮かんでくるようです。


思わず教材の朗読も聞いてしまったほどです。


『今度生まれて来る時は、

こんなに自分のことで苦しまないよう生まれてきたい。

どうせ、苦しむのなら、人のために苦しみたい』


そんな妹の言葉が響きます。

自分だったら言えないなあ、こんな風に。


身も心も真っ白い人だったのでしょう。

こんな透き通った人に私も近づきたいと思いました。















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