1冊の童話が目に留まりました。
『手袋を買いに』
愛知県半田市出身の新美南吉の作品です。
私が小さいころ、大好きだった絵本の一つで、
昔も今も変わらず、小学校の国語の教科書に使われているようです。
手袋を買いに人間の町に行く子狐の物語で、
最初のページをめくると・・・雪の朝の場面がまぶしいほど。
お母さんぎつねは手袋を買ってあげようと思いついた。
夜になって町に出かける途中、お母さんぎつねは子ぎつねの片手を握って
人間の子どもの手に変えた。
そして子ぎつねに、町の帽子屋へ行って戸を少しだけ開け、
人間の方の手を出して「手袋をください」と言うように、と教えた。
間違ってきつねの手を出してしまうとひどい目に遭うからと。
子ぎつねは町に着くと帽子屋を見つけ戸を叩いた。
帽子屋が戸を開けた際にに差し込んだ光がまぶしくて、
子ぎつねはついきつねの方の手を出して、「手袋をください」と言ってしまった。
帽子屋は、きつねだなと思ったけれど、
出されたお金が本物であることを確認すると黙って手袋を渡してやった。
帰った子ぎつねは、母さんぎつねに「人間ってちっとも恐くないよ」と、
間違った手を出したけれど帽子屋は手袋を売ってくれたことを話した。
母さんぎつねは、「ほんとうに人間はいいものかしら」とつぶやいて・・・
物語は終わりました。
今の時代のきつねもこんな風に思っているのでしょうか。
私たちは自然や動物にとって今も怖い存在でしょうか。
大人になると視点も変わり、
童話も深く読むことが出来ますね。
リフレッシュになりました。
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